スルースキルと課題の分離
人生、良い時もあれば悪い時もある。
良い人に出会うこともあれば、意地悪な人に出会うこともある。
誤解したりされることもあるし、いつの間にか面倒なことに巻き込まれちゃうこともある。
産まれてから死ぬまでずーーーーーっと幸せで、
1つも嫌なことがなかった人はいないだろうし、
何かあっても「あぁ、私にとって今がその時かぁ」と割り切れればいいけど、
嫌なことが頭の中をぐーるぐる。
時間は1秒1秒過ぎるのに、心だけ「その時」に置いてけぼり・・・。
そんな時を脱却するのがこの本!!
「多分そいつ今ごろパフェとか食ってるよ。」
これはmahanaを作った時からずっと本棚に置いています。
こっちは傷ついてツライ気持ちを引きずっているのに、
悪意ある言葉をぶつけてきた張本人は、ぶつけたことも忘れて
「パフェ、美味しい~~~!!!」なんて楽しんでいるかも・・・(;´∀`)
中を読まなくても、タイトルだけで
悩むのが馬鹿らしいんだなと思えますね。
そもそも「愛ある苦言」だったら、ここまで嫌な気持ちにならない。
「適当な悪意」をぶつけられたから、納得いかなくてツライのです。
適当な悪意をぶつける人は、ぶつけたことを秒で忘れるような人です。
パフェどころか、ギャルピースして自撮りまでして、
SNSに幸せアピール投稿をしていることでしょう。(←勝手な私の想像ですがw)
ところが真面目な人ほど、そんな悪意さえも真正面から受け止めてしまう。。。
SNSで誰かが誰かの悪口を言っているのを見ても、
Yahoo!ニュースでコメント欄が荒れていても、
自分には1ミクロも関係ないのに、なんだか嫌な気持ちになる。
真面目で優しい人ほど、息苦しい(生き苦しい)世の中です。
そこで、身につけたいのが
「スルースキル」と「課題の分離」です。
どちらも似たような感じですが、
一言でいえば、「それってあなたの感想ですよね?byひろゆき」ってことです。
誰かに言われた言葉に納得できれば自分を改める必要がありますが、
そうでなければ、完全スルーで良いのです。
「スルーするなんて失礼かな?」と思いがちですが、
失礼な人に敬意を払う必要はありません。(きっぱり)
嫌な人の悪意に、自分の大事な時間を使う必要はないのです。
しかし、他人には「ひろゆき戦法」でスルーすればいいのですが、
私たち「親」は、子どものことはスルーできません。
「意地悪な子がいて、子どもが嫌がっている」と心配しちゃうし
「テスト前なのに全く勉強しない」と子どもの行動にモヤモヤしてしまう。
親として何かいい言葉かけをしなきゃとか、何とかしてあげたいと思いますよね。
だけど、本当は、
意地悪な人とうまく付き合うorスルーするかは、子どもの課題。
テスト勉強を全くせずに受験して悪い結果だとしても、子どもの課題。
もちろん、助けを必要とされたら全力で助けてあげますが、
それまでは「これは子どもの問題、ここからは私の出番だ!」と線引きが必要です。
冷たいようですが、課題の分離(線引き)=子どもを信じるということでもあるのです。
「いやいや、親の責任っちゅーもんがあるでしょ!」と言う方、
その手助けはお子さんが何歳までしますか???
お子さんがまだ小さいのであれば、まだ手助けが必要なことも多いですが、
年齢に合った手助けなのかを考える必要はありますね。
例えば、子どもの時間割。
子どもが小学1年生の頃の担任の先生が
「時間割は親御さんが一緒にしてください。
小学1年生の忘れ物は親の責任です!」とおっしゃっていました。
でもさすがに、小6まで毎日一緒に時間割をする親はいないですよね。
一生、子どもの先回りをして心配して手助けして・・・とできるわけがないので、
早い段階で子どもに決定権と行動力と責任感を身につけるチャンスを与えることが大事ですね。
(↑自戒も込めて)
子どもの不登校にも同じことが言えます。
不登校になったばかりで気力がない時は何もできない(しない方がいい)ですが、
子どもが恐る恐る得た不登校という自由の中で少しずつ動き出せるようになったら、
学校には行けないけど、その時間に何をしたらいいかわからないという子は多いです。
周りの目を気にして、何ならできるのか(何なら許可してもらえるか)を知らないのです。
そういう時は親御さんが「こんなことできるよ」と選択肢を見せる。(ここは親の課題)
それを元にやってみたいことを考えたり、決めたり、実際にやってみる。(ここは子の課題)
週に1回だけ学校に行ってみるというのも1つ、
転校も1つの選択肢になるし、フリースクールや塾で勉強するだけでなく、
ギターを始める、プログラミングに挑戦、イラストを本格的に始める・・・
あなたの居場所は無限にあるよーと教えてあげられるのは親だけですものね。
課題の分離で親も必要以上にヤキモキしなくていいので、心に余裕ができます。
「自分のことで親がイライラしている/落ち込んでいる」というのが
子どもにとってはツライですものね。
スルースキル、課題の分離をうまく活用して、毎日笑顔で過ごしましょう!!