遠回りを楽しむ。
「ゾウの時間ネズミの時間」という本をご存じでしょうか?
私も随分昔に読んだので、詳細まではすっっっっかり忘れてしまっていますが、
生き物の体のサイズと時間にどんな関係があるのか?ということを書いている本です。
哺乳類はどの動物も一生の間に心臓を20億回打つらしく、
ゾウのように心臓の鼓動が遅い動物は長生きで、
ネズミのように心臓の鼓動が速い動物は短命ということになりますよね。
それで「ゾウにはゾウの、ネズミにはネズミの、それぞれの大きさによって自分の時間があり、その時間の中で生きている。」という感じだったと思います。(かなりザックリした要約ですが(;´∀`))
大人と子どもは同じ動物(ヒト)ですが、
子育てにおいても似たようなことが言えるな、と思っています。
子どもにとってこの世界には、人付き合い、学校、勉強‥等の未知のものが多く、
じっくりゆっくり考えて、時には立ち止まったり遠回りして歩いていくので、ゴールまでに時間がかかる。
大人は経験や知識があるので未来や結果を比較的簡単に考えることができて、ゴールまでショートカットできます。
「こんなの簡単!なんでわからないの?」「早くしなさい!」と思ってしまう自分も、子どもの頃は遠回りばかり。
大人にショートカットのやり方を教えてもらって、それに従うだけの子ども時代だったら面白くなかったかも。
余談ですが、私は子どもの頃、学校⇔自宅の最短距離で帰ることは滅多にありませんでした。
友達の家を巡って、ガーデニングが綺麗なお家の前を通って、海が見える道を下るのが好きでした。
時には一本違う通りを歩くのも新しい発見があって面白かったのを覚えています。
随分遠回りで時間がかかるけれど、そんな時間が今の私に繋がっているようで、とっても大切だったような気がします。
子どもの決断や行動を待つ・見守るということは親にとって大変な忍耐がいる事ですが、
時間の流れ方には体感の差があって当然なのではないかと思うと、待つことも苦にならず、
「あぁ、今、道を探している途中だね!がんばれーーーー!!!」
と、子ども達がどんな道を選んで、どんな景色を見ていくのかが楽しみになりませんか?
私たち大人も時々、ぷら~っとカフェに寄ったりして遠回りを楽しみましょう♪